白のアリア

藍のすぐ真後ろに
銀色の髪をした青年が現れる。




夢妃だった。





「…夢…!!」



「おうおう。

せっかく挨拶しようと思ったのに
寝てんのか。


タイミング悪かったなぁ」



はぁーと残念そうに
ため息を漏らしてからパチンと指を鳴らす。




唯は夢妃とともにソルジエの隣に立っていた。




「…唯を渡せ。

上の命令だ」




「俺はそんな命令聞いた覚えは
一度もねんだけどな。


ジジイに入れ知恵されたのか」




にやっと笑って藍を見すえる。




楽しそうな反面、その顔に
悲しみも伺えた。




「…処罰だなんだと、言うつもりはないがな。

唯に手を出すことだけは許さない」





腕の中に抱く唯を一瞬強く抱くと
ソルジエへと預けた。




「…今すぐ王都へ連れていけ。

このままだと、唯は死ぬ」