白のアリア

「あれは…影!?」





かすかに少し遠いところを猛スピードで
駆けていく小さな姿。





私はひとりうなずいて
とまっている影に近づいていく。




影は気づいていないようで
ごそごそと何かをしている。




…チャンスっ…!!




手に持った小さな短剣を、
一気に振り下ろした!!!





ガキィンッ…!!!!




ザザァ……





「…えっ……」





「残念。

影じゃなかったな、姫」




目の前にいたのは、影ではなく、青年だった。