白のアリア

「…え?」




『グルル……』




「よしよし、いい子にしてたか?

おまえはいつまでたっても
甘えん坊だからなー」




見ると、レインが獣の首をなでてやっている。



獣も楽しそうにレインになついていた。




「れ、レイン、それっ……」




「ん?あぁ、これがグーテルだよ。


竜族とも呼ばれるけど断定しづらいから
あまり呼ばれない。

ちなみにこいつは俺の相棒で、テルヴィっていうんだ」




「…こ、これが、グーテル……」



テルヴィは私を見てきょとんとしているが
その姿には神秘的なオーラがあった。




目は黄色いが見たものを射るような、
でもどこか問いかけるような目で。



翼は折りたたまれているが
開かれればしなやかに空を舞うだろう。



つややかな鱗と鋭い爪。




怖いとも感じるが、
不思議な感覚もあった。






「…きれー……」




それを言うとレインは苦笑する。




「?何か変なこと言ったかな?」




「いーや。
ユイは本当に面白い奴だと思ってさ」



…なに、それ。




「で?この子を呼んでどうするつもりなの?」