白のアリア

外にはシルが息を切らして立っていた。





「…見つけてきたぞ…っ」



「おー、悪かったな。
あいつ気まぐれだから探すの大変だっただろ」




「…大変なんてレベルじゃねぇよっ!

死の山まで飛ばされたぞ!
…おかげで腹減って死にそうだ。

…俺ちょっと寝てくる」



ふらふらと歩きながらシルは
中へと入っていく。



…あれ?



でも、シルが連れてきたって言う割には
何もないような……



不思議に思っているとレインが空を見ていた。




「テルヴィ」




テルヴィ?




すると空から一つの大きな影が降ってきた。




ドラゴンのような、大きな獣のような。



一言では言い表しづらいその影は
背に硬そうな大きな黒い翼を生やして
こちらに一直線に向かってきている。




黄色い瞳は、明らかにレインを捕らえていた。




「…っ!危ない、レイン!!」