白のアリア

夢の中で、ずっと聞こえていた歌。






誰が歌っているのかもわからなくて





ただ頭の中に響いているだけだったから
現実にいるようにも思うほどの
感覚だった。






…あれは、なんなのだろう。






少し前から、



私が眠りにつくと一度は必ず
見ている、不思議な唄や声。






見たからといって特別何が起こるわけでも
なかったから放っておいてはいたけれど。





こう、何回も続くとさすがに
不安にはなってしまう。




…でも前々からのことだったし
いまさらみんなに言うのも言いづらい。





「…予知夢、みたいなものかな」




「予知夢みたの?ユイちゃん」




テルヴィという人を待ちながら
私は軽くご飯を手に取りつつ
フィーネちゃんと話していた。





「え!?

…ちょ、ちょっと興味あって。
夢片鱗っていうくらいだから見るのかなーなんて」




フィーネちゃんはそういわれると
楽しそうな顔をして





「確かに予知夢は、
必ずしも全員が見れるっていうわけじゃないね。


ユイちゃんの言うとおり、
特定の、それも本当に見るのもまれなくらい」




…そうなんだ…。




「でもどんな夢であれ
全てにおいて予知夢の可能性はあるし
夢の形がわかっても本筋がわかるのは
見た本人だけ。


結局事後にならないと予知夢であったかは
わからないの」