白のアリア

「…ねえー。まだぁ?」




「…うっせーな。さっきから。

同じ質問したの5分前だぞ」



うんざりした表情をしつつ
隣に座るフィーネを見るシル。




「…それより、あの狼は?」




「待っているだけなら俺は出る。


とかなんとか言って行っちゃったよ。

ソルジエは基本きまぐれだからねー」




「…チッ。

こんな大事なときまでんなこと言ってんのかよ」



相変わらずムカつく奴だ。




そう思いながら目の前の白いドアを見た。





今彼等が待っているのは
もちろん唯。



夢片鱗として正式に能力が発動したため
集中研究室【IMR】で調べられている。





守護者として同席していいのは
1人のみなので代表者としてレインが入った。





「…これから、今日みたいに会える日も
減ってっちゃうのかなぁ」



なみだ目になりながら【IMR】を見るフィーネ。




「…心配しなくたって
あいつが会いに来るだろ」




そうは言いつつも、シル自身、
フィーネと同じことを思っていた。