白のアリア

「…おまえ、重傷人にキックはねーだろ…」




地面で震えながらうらめしそうな目で
フィーネちゃんを見ているレイン。




「ユイちゃんに変なことする元気あるんでしょ」



だったらいいじゃん。



そう言ってべーっと舌を出す。




「…チッ、いーとこだったのに…」



ぼそっとつぶやかれた言葉を
私が聞くことはなくて。




フィーネちゃんのそばに、
シルとソルジエがやってきた。




「シル!ソルジエ!

2人とも、大丈夫?」



「…こんなんなんともねぇよ。


…俺らより、おまえだろ。
大丈夫なのか?」




「…うん、大丈夫だよ。


心配かけて、ごめんね」



微笑みながらそういった私に、
またシルは顔を赤くする。




「…っ//」



「?なんでシル顔赤いの?」




「あーぁぁ。
思春期は困りもんだよねー」



思春期?



「うっせーんだよ、おまえはっ!!

黙っとけ!!!」



はてなを浮かべる私に
逃げるフィーネちゃんを追いかけるシル。