白のアリア

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広大な砂地。




しかし砂漠ではない。





ここは、無人の街、サンドーラ……




今はもう廃墟と化した城に
ちぃたちは身を置いていた。



その城の地下に、膨大な組織と
研究資料の山を背負って。




古びた街の一角の屋根で
ちぃは寝ころんでいた。




「……」




空は変わることなく、雲を連れて
流れ続けている。



陽は明るく自らを照らし
その存在を主張しているようにすら見える。




「…遅かったね、待ちくたびれちゃった」




「それは悪かったな。


これでも急いで来た方なんだ」




銃を片手に、煙突の影から
レインが出てきた。





「…ふぅん…。


でもよく、ここがわかったね。
場所は教えてないはずだけど?」





「…俺らは守護者だ。
主の位置くらい把握できる」




その言葉に、ちぃは手を振り上げた。




「なるほどね。

思いの力…ってやつか。


…で、他の3人には本拠地へ向かわせて
1人で僕の相手に来たってわけ」




「……」




しばらく黙ったままだったちぃだが
やがて息をつくと言った。





「…どうして、君たちなんだろうね」




「え…?」