白のアリア

「…唯、どうしちゃったの?」




眠るように瞳を閉じたまま
白いベッドの上に横たわる唯。




その手のひらにはチューブがつながれ
機械が点々と、生命を示すように
波を描いた。




「…大丈夫。命に別状はないから。



たぶん、もう少しで逢えるよ、ちぃ。


唯は今、その準備をしてるんだよ」




紫花がそっとちぃの手に手を添える。




ちぃは唯のそばで顔を見つめながら
微笑んだ。




「…早くおきないかなぁ。



…どんな夢を見てるの?唯……」





懐かしげに、愛しそうにその名を呼んで
そっと唯の頭をなでていた。





「…紫花、唯をみてて」





「ちぃ?どこか行くの?

唯に、ついててあげるって言ってたのに」





「そう思ってたんだけど、
ちょっと用事できちゃった。


終わらせて、すぐ帰ってくるよ」




大人びた表情で紫花を見て、
唯を見る。





「…いってきます、唯」



一言つぶやき、ちぃは部屋から出て行った。