腕の中の唯は相変わらずうつろな表情のまま
ぼうっと宙を見ている。
その顔を見てレインの顔が苦くなる。
「……おまえらに、できるわけない。
ユイは夢片鱗になることを望んでない!
ただ故郷に帰りたいだけだ!」
ただ、帰りたかっただけ。
夢片鱗になったのは
そのきっかけを見つけるためで。
「ふぅん?
でも、みんなは唯が夢片鱗って
信じてるんでしょ?
守護者の血、だっけ?
わかっちゃうんだよね、たしか」
それなのに唯が覚醒することを望まない
なんておかしな話じゃない?
ちぃは首をかしげてそういった。
「…俺は、俺たちは、
ユイの幸せを願ってるだけだ!
夢片鱗になることで、
ユイが悲しい思いをするなら…
ならなくたっていい!!!」
…夢片鱗になった時点で
その存在こそが破滅への道を示す。
世界は戦に狂い、荒れ、
再びあの惨劇が繰り返される……
たった一つの希望を取り合って。
全ては、色羽の夢鳥につながる道。
彼女が、そんなつらいことに耐えられるだろうか。
自らのせいで、世界が崩壊していくなんて…
そのために、自らを壊すことはしてほしくなかった。
「…きれいごとだよ、そんなの」
「……」
「唯がそれを望もうと望まなかろうと
狙う奴はいるでしょう?
結局唯は狙われる側の人間だ。
だったら覚醒させたほうが唯のためにもなるじゃない」
唯を元の世界に返せるのなら
別にいいけれどね。
ちぃは冷たい目でそういった。
ただ、口は笑んでいた。
ぼうっと宙を見ている。
その顔を見てレインの顔が苦くなる。
「……おまえらに、できるわけない。
ユイは夢片鱗になることを望んでない!
ただ故郷に帰りたいだけだ!」
ただ、帰りたかっただけ。
夢片鱗になったのは
そのきっかけを見つけるためで。
「ふぅん?
でも、みんなは唯が夢片鱗って
信じてるんでしょ?
守護者の血、だっけ?
わかっちゃうんだよね、たしか」
それなのに唯が覚醒することを望まない
なんておかしな話じゃない?
ちぃは首をかしげてそういった。
「…俺は、俺たちは、
ユイの幸せを願ってるだけだ!
夢片鱗になることで、
ユイが悲しい思いをするなら…
ならなくたっていい!!!」
…夢片鱗になった時点で
その存在こそが破滅への道を示す。
世界は戦に狂い、荒れ、
再びあの惨劇が繰り返される……
たった一つの希望を取り合って。
全ては、色羽の夢鳥につながる道。
彼女が、そんなつらいことに耐えられるだろうか。
自らのせいで、世界が崩壊していくなんて…
そのために、自らを壊すことはしてほしくなかった。
「…きれいごとだよ、そんなの」
「……」
「唯がそれを望もうと望まなかろうと
狙う奴はいるでしょう?
結局唯は狙われる側の人間だ。
だったら覚醒させたほうが唯のためにもなるじゃない」
唯を元の世界に返せるのなら
別にいいけれどね。
ちぃは冷たい目でそういった。
ただ、口は笑んでいた。


