どれぐらい走っただろうか。湖がある場所にたどりついた。

私さえいなければ…

草履をぬぐと一歩ずつ水中へ入っていった。

途中で後ろを振り向くと

皆様お世話になりました…

急に深くなり私の体は着物の重みで沈んだ。

ゴボゴボ…

これでいいんだ、これで…

ゴボゴボ…

私は目を閉じた。