「くさいセリフ言ってもいいかな…」
そう言って私の肩に手を置いて…
圭吾の真剣な目つきは、私を吸い込んでしまう勢いで…
「雪乃が悲しい時は、その痛み俺と半分にして…嬉しい時の喜びは俺と倍の幸せにしよう」
圭吾はセリフがくさいかもって言ったけど、私はめちゃくちゃ嬉しくって…
「圭吾、カッコよすぎだよ…」
本当にそう思うよ…。
ますます好きになりました。圭吾の照れてしまった顔ずーっと見ていたい。
ちらっと私が見る虎は、テレビで見ている虎とは全然違って穏やかな顔してる。
看板に書かれている虎の名前はケンタくん…
ケンタは…祝福してくれてる感じなのかな…
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