私は香りに誘われて…1階へと降りた。



そこにはエプロンを着けてシュークリームを一生懸命に作る圭吾の姿があった…



流石未来のパティシエ…
カッコイイな…やっぱり
エプロン姿が凄く似合ってる…



「降りて来ちゃったか……最近、やっとシュークリームが作れるようになったんだ…」



圭吾はそう言って生クリームを一生懸命に泡立てている。




そーいえば……家族の皆は……



「今日は、俺以外の皆は旅行。前から決まってたんだけどさ…お前と逢えるかもって思えたら旅行なんてどころじゃなくなって…」



私が思っていたことを察したように圭吾は優しい笑顔をして話しをしてくれた。





またこういう日々が当たり前になっていくのかなと思うとやっぱり嬉しくなってしまう…。



「カスタード味見する?」



そう言って圭吾は、圭吾の人差し指でカスタードクリームをすくい上げて私に差し出した…



「え…恥ずかしいよ……ちゃんと…自分で…」




自分で味見がしたい!と言おうとした時だった…



その人差し指を圭吾は自分で自分の口に持ち運んでペロッと舐めた…



「うん……甘い…」



そう言って圭吾は微笑んでそのまま私にそっとキスをした…









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