学校に着いて正門をくぐって……あ…花咲と雪乃だ… 雪乃は笑っていた…楽しそうに嬉しそうに… 幸せそうに……花咲が隣にいるなら大丈夫なのかもしれない… 雪乃には新しい彼氏ができたみたいだしな… 俺は驚くほどホッとしていて…驚くほど切ない気持ちでいっぱいいっぱいになっていた。 俺は雪乃を愛しているから… 俺はずっと待ってる…お前がまた『圭吾っ!』って笑って話しかけてくれるのを… お前が前に進んでも…俺は進める自信がないよ… 前に進むことが怖いのかもしれない… -