春夏秋冬〜*恋巡る季節君と一緒に*〜





教室に入ると…まだ菜々子のほかに数人しか来ていなかった…



いつも自転車で来てたから…皆が教室に集まってくる時間に学校に着いてたんだよね…



私が席に着くと、菜々子がすぐにやってきた。



「やっぱりバスに乗って来ると思ってた」


そう言った菜々子が悲しそうな顔をしながら私の頭にそっと手をおいた。



「菜々子にはなんでもお見通しだね…」



私はそう言って笑った…



「電話には出たの?」



「ううん…もう電話はかかってこなくなったから…」



「…そっか………」



圭吾からの着信は全てでることができなかった…



そして着信はだんだん減って…


もう電話はかかってこなくなった…










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