あれは桜ちゃん… きっと…そう… 「またおいで、ケーキ美味しかったわ〜」 「いえ、朝はやくからすみません…圭吾、じゃあ明日から宜しくね」 「ああ、宜しくな」 そんな会話が聞こえた… 逃げたい…はやく…はやく 逃げ出したいっ!!!!!!! 私は自転車のペダルに足をつけて一気にこいだ… 「あっ!!!雪乃!!!!!!」 後ろから圭吾のそんな声が聞こえた。 だけど私のペダルは回転速度が増していく… -