「えっ?兄ちゃんには、名前…言ってなかったけ?」



そう言って春樹くんは不思議そうにしてて…



「いやいや…確かに遥ちゃん言ってたけど…その遥ちゃんやったとか聞いてねーよ!」



圭吾は少しビックリしたような…けど嬉しそうな顔してて…



「遥ちゃんがこの家に来るのは懐かしいわね〜…ここに桜ちゃんがいたらもっと懐かしくなっちゃうわね〜」



桜ちゃんって………誰だろう…


「立ち話もなんだし中に入りなさい」



賑やかな雰囲気のまま圭吾のお父さんの一言でみんなはリビングに移動していく…



私だけ話し乗れてないな…



「雪乃?行かないの?」



私が玄関先でじっとしているとリビングの入り口から顔を出した圭吾が不安そうに声をかけてきた。



「ううん、今行く!」



私はそう言ってリビングへと急いだ…











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