今日はバレンタイン…女の子が男の子に気持ちを伝える日…
なのに私はまた圭吾にヤキモチを妬いてしまって…
「…雪乃……帰る時にチョコくれよ?……あ、あと雪乃も〜」
「チョコはいいけど…私はあ〜げないっ!!!!」
「いや…もうもらいます!」
「ちょっ!!圭吾!ダメだってば〜」
そう言った私は屋上から下に下りるための階段に繋がるドアを開けて駆け出した。
「待ってよ!雪乃〜!!!!!!」
圭吾も私に続いて駆け出した。
私がこうして離れても圭吾は必ず追ってきてくれる…だからね…
圭吾……
私から圭吾が離れたりしても私がちゃんと追いかけるからね……
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