坂道を登る時間はあっという間で…少しだけ蒸し暑くなってきた。


その間は、ずっと圭吾と話しをしながらゆっくりと自転車を押して坂道を登った。私のペースに合わせてくれているのが嬉しくて…またひとつ圭吾の優しいところ見つけたことが嬉しくて…



圭吾は、私を入学式に出会った時から好きだったと話しをしてくれた。



私はそのことを覚えてなくて…少し切なくて…なんでもっとはやく私に一目惚れさせてくれなかったの?と言いそうになるくらい…



付き合ってまだ1日とちょっとしかたっていないけど私は圭吾の色々なことが分かってきた気がした…

ちょっとめんどくさがりやで…運動音痴の私が坂道を自分の力で頑張って登って行きたいなって…だって隣に圭吾がいてくれるから。



初めての恋心は予想以上に目まぐるしいスピードでどんどん展開されていく。








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