「…々、…々、奈々!!」



ビクッ!!


突然耳元で発せられた声に、思わず背筋が伸びる



【あ…真理奈…】



私に大声を浴びせたのは、小学校の時からの友達の真理奈だった



「奈々、どうしたの??朝からずっと元気ないじゃん」



祐樹との事は…言いたくない


もしかしたら夢かもしれないもん


放課後、“はやく帰ろーぜ”って迎えにきてくれるかもしれない


…そんな淡い期待を抱いていた