「紫衣奈ー。早く起きなさい」


朝っぱらから親の声が家中に響きわたる。


「もう、高3でしょ?いい加減自分から起きなさいよ」


はっきり言って《ウザい》


高3になったから何だ。


どうせ生活は変わらないんだから・・・


「紫衣「今起きるよ!」


少し、いやかなりキレながら布団からでた。


私、東海寺紫衣奈。女。現在彼氏ナシ。


この春、高3になった。


まだ眠かったので目をつぶりながら階段を下りたが・・・


『ドンッ・・・ゴツッ・・・』


階段の下でかなり鈍い音がした。


一応何が起こっているのか予想はついていたけどしかたなく目を開く・・・


目の前には、足を上にした男が転がっていた。


「イッてー。ってネェちゃん!何度言ったら分かるんだよ!」


かなりキレてるよ・・・