「来て、くれたんだ…。」

「ごめんな。。蒼。」

「いいや…。」


少しの沈黙が流れた。
親子の空気には入りにくかった。


少しすると、様子を見に
主治医の先生が来た。
沈黙の病室に少し戸惑っていたけど…


蒼の方を見ると、ポロッと涙が零れて
いた。
蒼の涙を見るのは滅多にない。

その光景に少し驚いていると
蒼が少し安心したような顔を見せた。


「蒼…?」


先生が少し驚いた顔で蒼に駆け寄った。

あたしにも何か分かった。

周りにいたあたし達も傍に寄った。