「あたしだって、ただの妄想だって
 分かってるんだよ。
 
 だけどね…」


そこまで話すと、舞は涙を流し始めた。

「妄想っていうよりは、
 不安なんだと思うよ・・・」

あたしは言った。

「不安・・・?」


「そう。きっと舞は雄介くんの事が
 めちゃ×02好きだから…
 それが、『嫌われたくない』って
 思いになっちゃってるんじゃない?」


舞は、自分がどれほど雄介くんの事が
好きなのか、分かってない。