その存在目的は、新撰組零番隊に共通している点もある。

日本の腐敗を正し、この国をよりよい方向に導く為に活動する。

我ら新撰組零番隊とは、かつての新撰組と維新志士のような関係。

しかし新撰組零番隊が、腐敗した病巣部分だけを切除しようとしているのに対し、威震志士は病に冒された国そのものを一旦無に還そうとしている節がある。

国家転覆。

それこそが威震志士の目的。

零にする事で国の再生を図る。

その点に関して、新撰組零番隊と威震志士は大きく思想が異なる。

大義の為には犠牲は止む無し。

幕末、維新志士が京都で実行しようとした『京都大火計画』に似通った、危険な思想を彼らは抱いている。