やや侮蔑のこもった視線で私が見つめる中、一七夜月小次郎は素肌の上に羽織を纏う。

袖を通し、羽織の腰の辺りを黒い帯で締める。

その上で、右半身を片肌脱ぎ。

「一七夜月さん」

「あん?」

彼…一七夜月さんが私を見た。

「羽織を…きちんと着用して下さい…そんな羽織の着方…新撰組の規律の乱れに繋がります…」

私はそう言って眉を潜める。

この羽織は零番隊の制服だ。

制服を片肌脱ぎに着るなど…見るからにだらしがない。