「良かったな、希美に似合いそうなのあって」
希美のプレゼントを買い終わり、クレープ屋さんに向かおうとしている途中。
あたしを振り返り満足そうに笑う叶。
『本当。希美もきっと喜んでくれる!!てかあたしがプレゼントするものは全部喜ぶに決まってるもん♪』
「つーか、俺も選ぶの手伝ったんだから喜ぶに決まってんだろ」
そんな叶の言葉を聞き流しながら希美にあげるプレゼントを眺める。
これからの寒い冬に備えて選んだ、マフラーと手袋。
ふわふわで凄く温かい。
いつも希美にはお世話になってるから。
あたしが誰よりも頑張って選んだ、愛情を詰め込んだプレゼント。
早く渡したいなぁ…。

