眠り姫は・・・男の子!?



「…ご機嫌だな」


鼻歌を歌いながら、スキップするような足取りで歩いているあたし。


そんなあたしに、少し後ろをついてくる叶が呆れながら言った。


『そ?叶は楽しくないの?』

「…ふっつー」


普通とか…。


そんな言葉に足を止めて振り向けば、少し驚いた顔をした叶と目が合った。


『あたし何か奢るよ!!今日付き合ってくれたお礼に』


にこり、と得意の笑顔を向ければ、叶の目がキラキラ輝きだした。


「まじで!!俺クレープ食べたい!!」

『クレープ?いいよ!!じゃあ買い物終わったらね』

「おう!!」


ここら辺で最近美味しいクレープ屋見つけたんだー。と嬉しそうに微笑む叶。