「いや、今休憩中。暇だから電話しただけ」
『…っはいー？意味なく電話してこないでよ!!』
「あー、はいはい。すんませんねぇ」
ボールをつきながら電話をして来たみたいで、ダムダム…とボールをついてる音がする。
『…本当に用無いの？』
「ねぇよー」
嘘。
暇だから電話して来たわけじゃないくせに。
あたしのこと、心配して電話掛けて来たんでしょ？
「…あ。つーか、プレゼント買いに付き合ってくれるやつ見つかったのか？今日だろ、その日」
ほら、やっぱり。
本題はそれだったくせに。
自分が用事あって断ったから心配だったんでしょ？
「あ、まさかの１人？お前友達いねぇのかよー」
『はぁー？いっぱいいますけどっ!!』
意地悪だけど、優しい。
純の考えてることなんて簡単に分かっちゃうんだから。
だって、幼なじみだもん。
