眠り姫は・・・男の子!?



『…っ、はあぁー…』


ムクッと起き上がった俺は、頬杖をついてあいつを見つめる。


『おい』

「…なぁに?」

『しょうがねぇから、一緒にプレゼント買いに行ってやるよ』


ふんっと、口端を上げて言えば、みるみるうちにあいつの顔が明るくなっていく。


「ほ、ほんと!?」

『あぁ。しょうがなくな。優しいだろ?俺様♪』

「優しい、叶超いい人!!ありがとう!!」

『……っ、』


ありがとう、とにこっと笑ったあいつの笑顔を見て、つい顔を逸らしてしまった。


「……?耳赤いけど。大丈夫?」

『…は。別に赤くねぇよ』

「そ?じゃあ今週の土曜日でいい!?」

『お、おう』


嬉しそうに話すあいつを横目に、ギュッと胸をおさえる。


…嘘だろ。


心臓がバクバクうるさい。


『…チッ、ありえねぇ』


不覚にもあいつの笑顔を見て…、ドキッとしてしまった。