すると「んー…」と眉を歪ませ唸った女の子はゆっくりと瞼を上げた。 『やばっ』 そして起こしてしまったあたしは、急いで女の子の上からどいた。 パチッと目を覚ました女の子は、横にいるあたしに気づいて綺麗な顔を歪めた。 「ん…お前、だれ?」 『……!?』 そして女の子の口から発せられた言葉が、予想していたものとだいぶ違うし、何よりも… 『男!?』 何よりも、女の子とは思えない… “男の子”の声だった。