「……っ、んだよ!!じろじろ見てんじゃねぇよ」
3人揃って叶を凝視してたら、やっぱり恥ずかしいのか顔を両手で隠した。
でも、さらさらな髪の隙間から見える耳が真っ赤だからバレバレ。
『照れちゃって♪』
「うっせ!!…あぁ、やめやめっ、勉強すっぞ勉強!!」
そう言って鞄からごそごそと勉強道具を出す叶に、目を見開いて驚く千秋君。
「ひめ、珍しいね自分から勉強しようなんて」
「たまには俺だってするし。千秋、ここ教えて」
「いいよ。ひめも成長するんだね、俺嬉しい」
ニコニコと本当に嬉しそうに笑う千秋君は、丁寧に叶に教えてあげてる。
「…親子、みたいだね」
『うん…』
千秋君、お母さんに見えるよ。
千秋ママだ。

