最悪!! 最悪、最悪、ほんとに最低ー!! 「ひめ、莉愛ちゃんに謝りなよ」 「え、なんでー?僕悪くないもん♪」 かき氷を食べながら叶が楽しそうに言う。 ムカつく。ものすごくムカつく!! なにが僕よ!! あたしはさっきまで叶が寝ていた自分のベッドにもぐってふてくされていた。 しばらくすると、髪の毛をくいっと引っ張られたので、布団の隙間から少し顔を出す。 『なによ……、!?』 「しょーがねぇから、ひと口やるよ」 甘い…。 甘くて冷たくて、あたしの大好きなイチゴの味が口いっぱいに広がった。