眠り姫は・・・男の子!?



「寝させてあげれば?」

『なんで!!絶対いやだもんっ』


バシバシと、眠る叶を叩きながら希美に言う。


「じゃあ莉愛ちゃん、ひめ寝るみたいだしかき氷食べちゃえば?」


なんて、後ろから天使のような悪魔の囁き。


『え!!いいの千秋君!!』

「いいんじゃない?ひめ、寝たら起きないし」


パッと後ろを振り向けば、妖しく微笑んだ千秋君がかき氷をあたしに渡してきた。


やった!!


『いっただきまー…「だめ!!俺のだー!!」


食べようと口を開けたとき、突然後ろから現れた叶にパクッと…、かき氷を食べられた。


「うまぁ♪」

『……』


ばかあぁあぁぁ!!