「ん」 『…は?』 乱れた髪を直そうとリボンに手をかけると、ふいに純がポンポンと自分の膝を叩いた。 「直してやるよ髪。だから座れ」 『はあ~?』 にっと笑う純の言葉で周りがうるさくなる。 『いいよ。自分で出来るし……わっ』 「いいからー、飯食う時間無くなんぞ?」 いきなり腕を引っ張られ、抵抗する暇もなく純の膝の上に座らされる。 『もぉー…ちゃんとしてね!!』 「もち。俺、手先器用なの知ってんだろ」 知ってますー。と足をぶらぶらさせて返せば「動くなー」とペシッと頭を叩かれた。