「あぁ、おもしれぇ。まじビックリしたし」
『あたしは叶の変わりようにビックリしたけど』
「あれは先輩用!!」
…なんだそれ？
と、首を傾げていると歩き出した千秋君が教えてくれた。
「いい顔してれば可愛がってくれるからだって、ね？ひめ」
「うん」
『へぇー…』
妙に納得しながらも、あたしは千秋君に小走りで駆け寄る。
『千秋君は最初から性格良いから変える必要ないもんね』
「おい、待て。それじゃあ俺が性格悪いみたいに聞こえる」
『気のせい気のせい♪』
むすっとした顔をする叶は不機嫌そうにあたし達の後ろをついてくる。
