そんなあたしに目もくれず先輩達は叶にべったり。
…ムカツク、ムカツク。
「ちょっとぉ!!なにすんのよ」
「…莉愛?」
「莉愛ちゃん?」
先輩達に囲まれてた叶の腕を掴んで引っ張った。
ぷくっと頬を膨らませるあたしを、不思議そうに見つめる叶と千秋君。
『あたしはこんなのでもガキでもない!!この………クソババァ!!』
「あはは!!ウケんだけど莉愛。まぁスッキリしたけど」
とにかく走った。
唖然としてる先輩達を置いて、叶と千秋君の手を引っ張って走った。
『だって本当のこと言っただけだもん』
それが、なにか?

