『千秋君、叶起きる?』

「うーん…だめかも」


しゅん…と子犬のように眉を下げる千秋君に、またしてもキュンと来た。


『千秋君!!あたしにまかせて。…叶!!起っきろー!!』


千秋君の表情に負けたあたしは、お手伝いとして叶を起こす。


あたしが叶を呼んだ5秒後。


「…んん…。はぁ~…よく寝たぁ。もう昼?」


パチッと目を覚ました叶は起き上がって眠そうな目で辺りを見渡す。


「…わ。す、すっごーい!!莉愛ちゃんすごいね!!」

『えへへ~♪それほどでもー♪当たり前当たり前!!』

「…は?なにが」


こんなキラキラした顔の千秋君が見れるならお安い御用です!!