「ねぇ今、あたし可愛い。…みたいなこと思ってたでしょ?」

『うん。それが?』

「…いや、いいんですけどね?別に。実際本当に可愛いですし」


そうぶつぶつ呟きながらパンを食べる美少女はあたしの親友。


佐久間 希美(サクマ ノゾミ)。


身長はあたしの3センチ高い165センチで、黒髪のさらさらショートヘアー。


『希美も充分可愛くて美人だよね。あたしの次に』

「あぁ光栄ですわー…」


にこっと可愛い笑顔を向ければ、フッと虚しい笑いが返された。


『はあっ!!』

「…どした、急に」


鞄を漁りながら大声を上げたあたしに、目をぱちくりとさせて驚く希美。


『お弁当忘れた…』

「あーあ、やっちゃったね莉愛」

『ショックー…』


鞄を逆さまにしても出てくるのはお菓子とか携帯だけ。