時間が経てば友達なんてすぐに出来るんだからあんまり心配はしない。
それに空もいるし、純もいるし――…叶もいるし。
「暇なときは叶か純連れていつでもおいで」
『分かっ「すいませーん、莉愛ちゃんいますかぁ?」
突然の声に3人で教室のドアを見た。
「……あ!!いたーっ」
『空じゃん!!どしたの?』
小さいからなのか金色の髪を揺らして跳びながらキョロキョロしてた空。
あたしを見つけた途端、にこっと目尻を下げて駆け寄ってきた。
「よっ。空」
「…あぁーっ千秋じゃんか」
あたしに用があって来たはずなのに千秋君と楽しそうにずっと話してる。
「これが…空、くん」
そして希美は、だいぶ考えてた人と違っていたのかびっくりした顔で空を見つめてる。

