「空と友達なったんだね」
『え?千秋君の知り合いなの?』
「うん。よく叶と空とバスケしたりして遊んでる」
『へぇー』
そうなんだ、と1人で小さく頷いてると隣から希美の心配そうな声がした。
「でも金髪なんでしょ。危ないやつだったらあんまり関わっちゃ駄目だからね」
…お母さんみたい。
『うん。でも全然危なくないよ。ムカッとはするけど多分いい子!!』
「空は優しいから安心して」
あたしと千秋君の言葉に「ふぅん。ならいいけど」と返事をした希美は、頬杖をついてあたしを見つめる。
「まぁ頑張れ。あとクラスに友達ちゃんとつくりなよ」
『はいはいー』

