眠り姫は・・・男の子!?



ハッと口を手で隠して辺りを見回せば、話を聞いていたと思われる隣の席の女の子がくすくす笑ってる。


はっ、恥ずかし!!


珍しいほどにあたしの顔がぶわっと赤くなる。


そのまま、そろーっと視線を遠くにいる叶に向ければ、不思議そうな顔であたしを見てる。


「あーあ、今の聞こえてなかったみたい」


横から聞こえる残念そうな声にムッとしながら、あたしは机にうなだれた。