「……莉愛ちゃんは、どんな答えを望んでる?」
『え?…えと、…空?』
あたしに質問を問い掛けながら立ち上がった空は、あたしを見下ろして微笑んだ。
『……?』
「それは本人に…、叶に聞いたほうがいいよ」
どういうこと?
『それって、いるってこと?』
「ううん、そうとは言ってないよ。僕が言っていいことなのかなぁ?って思ったの」
なにそれ、なにそれっ!!
こんなこと叶になんて聞けないよ…!!
『空ー…、教えて』
「ごめんねぇ、叶に聞いて♪」
『無理!!聞けない…』
ぷくぅ。と頬を膨らませるあたしをよそに、空は屋上から出ていってしまった。
『もう!!待ってよ空ー!!』
「先生来てるかも〜。急ご、莉愛ちゃん」
もうっ!!
空のケチ!!

