眠り姫は・・・男の子!?



『絶対美味しいからね。だってあたしの超自信作だもん』


えっへん。と上機嫌に言うあたしに、向かいの席に座っていた希美が大袈裟にガクンと肩を下げた。


「さすが莉愛…、謙虚さの一欠けらも無いね」


だってあたしが作ったんだよ?


美味しいに決まってる。




―――それに、


いつも以上に早く起きて今までよりも、ものすごく丁寧に作ったんだもん。





だって、


『はい、どーぞ』

「やった!!さんきゅっ」


だって…、


「おー!!めちゃくちゃうまそう!!」

『当然、でしょ』





叶に美味しいって、



言ってほしかったから。