「親父、遅れた。」
と言ったのは
今日は玄関で昨日は本屋で助けてくれた男の子だった。
「周平!今日は遅れるなってあれほど言っただろ!」
「いいのよ、周平くんこんにちは」
「こんにちは。」
わたしは思わず
じっと見つめてしまった
「愛美も挨拶しなさい!」
「あ、こ、こんにちは」
と言うと無視されて
周平くんは悠久さんの
となりに座った。
「これから、親父と共によろしくお願いします」
「いえ、こちらこそ。愛美と仲良くしてあげてね」
「はい」
そのあと、わたしは周平くんが気になってずっと目で周平くんを追っていた。
