玄関に戻ると
理一君が笑った。

「目がうさぎになってる〜」
「だ、だって〜」

「ほら、学校行こう」

「うん!」

私は泣きそうに
なりながらも
家を理一君と出た。

エントランスに
行くと理一君が
タクシーを呼んだらしくタクシーが外に停まっているのが目に入った。

「学校までに泣きそーだから、呼んじゃった」

と微笑んだ。
優しすぎるよ、理一君

「ありがとう」

私は一言いうと
泣きつかれて、
理一君の寄っ掛かって寝てしまった。