ただこの孤独を癒すためだけに、彼を作った。
ただのロボットのはずだった。

けれど今は、エルならずっと一緒にいてくれる。
そして、ずっと一緒にいてほしいと思ってる。
誰よりも――信じることが出来る。


ずっと

ずっと


この笑顔の隣にいたい


「エルはロボットなのにね。」
「うん。そーだよ?」


彼が、家族とは違う意味のこの”好き”に気が付くのは
きっとまだまだ先のこと。

もしかしたら、一生気が付かないかもしれないけれど
それでも私にとっては、
エルの特別の存在というだけで充分だ。



僕はロボット。
瀬那は人間。

瀬那だけが年をとっていってしまうけれど
それでも僕は、いつまでも瀬那の隣にいたい。


この変な気持ちがなんだかよく分からない。
でも、誰よりもとーっても大好き。
それだけしか分からないけれど、でも


ずっと

ずっと――


「一緒にいてね、瀬那っ!」


エルが笑った。
私も笑った。

いつの間にか、私たちは
隣で並んで歩いている。
これは、これからの長い道のりの、スタートの合図。


「もちろん。」



永遠の、片思い。

それでもいいよ。


”貴方の光が尽きるまで ずっと永遠に”


end.