いつも通りに自分の仕事を終え、夕食ができるまであたしは玄関の前の大きなホールの階段に座って、彗の帰りを待っていた。


いつもならもう帰ってきている時間なのに。

だけど、今日はおじさんと出掛けているからいつも通りに帰ってくるとは限らない。


「はぁー。」


深くため息をついた。


どぉしてだろ?


あたし…幸せなはずなのに。





彗がいて。

彗と暮らして。


それ以上何を望んでいるの?


そんな自分にあたしは無性に腹がたった