『朝から熱いなぁ-』



―――!


戸を閉めるのを忘れていたことに気がついて彗からバッと離れる。


その態度が気に入らなかったのか、彗はブスッとした。


扉の前にたっていたのは、

「おはよう沐。」



そう、
彗の弟の沐。



あ!
そぉそぉ。

あたしと彗はまだ結婚してないんです;

婚約はしてるけどね♪

だから二人でお揃いの指輪をしてるんだ☆


式を上げるのは、
彗とあたしがちゃんと大学を卒業してから。


沐に冷やかされながら、あたしは彗と共にリビング…というか大広間へ向かった。