俺の病室の前にいたのは父さんだった。 でもここにいるはずがないんだ、 だって…… 「なんでいるんだよ、 出張のはずだろ?」 「それなんだがな…」 父さんはそう言って自分の頭をポリポリとかいた。 いつもする父さんのクセだ。 「お前との毎年の約束を破るわけにはいかないだろう?」 「え?」 父さんはそう言うと手招きし、俺の病室へ入っていった。 何だ? 俺も自分の病室へ入る。 するとそこにあったのは―――