「あれ? アナタ、朽木さんの彼氏じゃないの?」
「朽木……あ、そうか。キミはそっちの名前しか知らないんだね。そうだよ、朽木さんって人のこと」
え? どういうこと?
まるで朽木さんが二つ名前を持ってるみたいな言い方だ。
「ごめん……どいてくれる? さすがに重いよ」
「女に『重い』は禁句じゃいっ! それにまた逃げるかもしれないから却下」
「もう逃げないから。それに……」
彼は言いにくそうに頬を赤らめて目を逸らす。
「ぱんつ、見えてるよ」
…………。やっぱり?
あたしは無言で彼の背から降りた。真昼に知られたら「もっと女の慎みを持ちなよ」とか説教を食らいそうだ。
あたしが降りると愛人くんはよろよろと立ち上がり、体の埃を払った。確かにもう逃げようとする様子はない。
同じく立ち上がったあたしの顔を真正面に捉えた顔はやっぱりとってもカッコよかった。
ちょっと線が細すぎるのであたしの趣味じゃないけど。カッコ可愛い顔立ち。
「朽木……あ、そうか。キミはそっちの名前しか知らないんだね。そうだよ、朽木さんって人のこと」
え? どういうこと?
まるで朽木さんが二つ名前を持ってるみたいな言い方だ。
「ごめん……どいてくれる? さすがに重いよ」
「女に『重い』は禁句じゃいっ! それにまた逃げるかもしれないから却下」
「もう逃げないから。それに……」
彼は言いにくそうに頬を赤らめて目を逸らす。
「ぱんつ、見えてるよ」
…………。やっぱり?
あたしは無言で彼の背から降りた。真昼に知られたら「もっと女の慎みを持ちなよ」とか説教を食らいそうだ。
あたしが降りると愛人くんはよろよろと立ち上がり、体の埃を払った。確かにもう逃げようとする様子はない。
同じく立ち上がったあたしの顔を真正面に捉えた顔はやっぱりとってもカッコよかった。
ちょっと線が細すぎるのであたしの趣味じゃないけど。カッコ可愛い顔立ち。

